初鰹のヒスチジンでダイエット!

初鰹のヒスチジンでダイエット!
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【健康に効く食べ物】

 目に青葉、山ほととぎすとくれば、いよいよ初ガツオのシーズン。秋の戻りガツオに比べてアブラ(脂質)が少なく、さっぱりとした味わいで刺し身によし、タタキにしてよし。つい食べすぎの心配があるが、実はカツオを食べて肥満が防げるのではないか、という耳寄りな話がある。

■カギを握るのは

 カツオにはEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)など、健康の維持・増進に有効な成分が含まれているが、肥満防止についてはヒスチジンというアミノ酸がカギを握っています。
 最近、日本人に肥満が増えているとはいえ、欧米人より少ないのはなぜか。それは肉よりも魚、それもヒスチジンの多いカツオなどの魚をたくさん食べてきたからではないでしょうか?
 脳神経科学分野の研究で、脳の視床下部にあって、ヒスタミンの働きによって満腹感を感じる満腹中枢(ヒスタミンニューロン)が働かないと、実験動物(ラット)は際限なく食べ続けることがわかっていました。
 その研究からひょっとしてヒスタミンになるヒスチジンを摂取し、満腹中枢の働きが増せば食欲が抑えられ、肥満防止になるのではないか」と考えたわけだ。
 そこで、20-24歳の学生64人(うち男子26人)を対象に、3日間の食事内容を徹底的に調べた。その結果、タンパク質摂取量に占めるヒスチジンの割合が多い人ほど、食事によるエネルギー摂取量が少ないことがわかったそうです。
 仮説は見事に的中し、その後の調査やラットを使った動物実験でも確認できた。

【ヒスチジン】とは

 人の体に不可欠な必須アミノ酸の1つ。タンパク質を構成するアミノ酸として使われるほか、体内で合成されるヒスタミンの材料になる。ヒスタミンは血管を広げ、血圧を下げることなどに役立つ。

■赤と青がおススメ

 食品に含まれるタンパク質中のヒスチジンの量は、食品によってほぼはっきりしています。
 ヒスチジンの比率が高いのはカツオなどの赤身魚やサバ、イワシなどの青身魚で、ヒスチジン比率は5-10%だ。タイなどの白身魚や川魚、エビ、カニ、貝類などは2・5%程度にすぎない。ほかの食品では肉類は3-5%で、大豆3%、穀類2・5%などだ。
 

 なぜ赤身魚や青身魚のヒスチジン比率が高いのか。  

 実は赤身魚などの場合、タンパク質の中に組み込まれたヒスチジンの他に、“遊離の状態”(フリー)といって、タンパク質に組み込まれていないヒスチジンがあるのです。片や白身魚などにはこれがないため、相対的に赤身魚などのヒスチジン比率が高くなっています。
  

 なぜ赤身魚などはフリーのヒスチジンが多いのか。

 
 カツオなどの回遊性に関係している可能性があります。
 回遊性とは体の成長やエサ、水温の変化などに合わせて移動する性質のこと。カツオなど回遊性の高い魚は、回遊のためにフリーのヒスチジンが必要なのではないでしょうか?

■同じ魚でも

 日本近海のカツオは春に南の海から北上し、秋にはUターンして南へ下る。北上するカツオが初ガツオ、南下するのが戻りガツオだ。気になるのは初ガツオと戻りガツオの栄養成分の違いだ。
 初ガツオは成長中の若いカツオで、エサをたっぷり食べて成長した戻りガツオに比べて脂質が少なく、相対的にタンパク質が多い。それだけヒスチジンの割合も多く、肥満防止には戻りガツオよりも初ガツオの方が効果的だと思います。

 肥満防止には、初ガツオなどを量的にどのくらい食べればいいのか。
 

 ヒスチジンの効果には男女差や年齢差、タンパク質の摂取状態などが関係していてひと言ではいえないし、カツオがいいからといってカツオだけ食べるというのも、栄養バランスから見て好ましくありません。
 またヒスチジンの過剰摂取はアレルギー症状を引き起こす可能性もあるのだが、一般的な食品を、しかもバランスよく食べている分には心配はない。
 そこで、肉よりは魚を食べる回数を増やし、それも赤身魚や青身魚を中心に、1日1回は魚(70-100グラム)を食べるようにすればムリなくダイエットができるのではないでしょうか?

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